ドクターBABA’sコラム

日本テンプレート研究会学術講演会のご報告

 さる4月29日・30日、福岡市におきまして、第5回テンプレート研究会学術講演会が開催されました。
全国のテンプレート研究会の歯科医師、また、韓国順天郷大学医学部付属富川院長 申元漢 脳神経外科学教授をお招きし、歯のかみ合わせが及ぼす、全身への多大な影響力、また、テンプレート療法を用いて、正しいかみ合わせを創造する研究症例発表など活発な意見交換が行われました。私事になりますが、福岡で開催される準備段階からプロデユースを任され、また、演者としても参加した、有意義な研究会となりました。

また、みな様よくご存知の元ダイエーホークスの2番打者、カズ山本選手をお招きして、「夢をあきらめなかった選手生活」と題して、特別講演を頂きました。身体を酷使するプロ野球界にあって、42才まで現役を続けられたその舞台裏を、ぼくとつな人柄のままお話し頂きました。

 山本選手といえば、プロ野球初打席がホームラン、最終打席もダイエー篠原選手からホームラン、プロ野球ファンの記憶に鮮烈に残る魅力あふれる選手でした。42才で引退するまで、3度の解雇通知を受け、そのたびに、不死鳥のようによみがえり、不屈の精神力と、自分のバッティグ技術を信じて夢を追い続けた、北九州出身の名選手です。

 小さなチャンスを前向きにとらえる、その精神力もさることながら、身体に良いことは、どんな小さな事でも情報を集め、勉強し、栄養面にも気を使い、身体の手入れを怠らなかったことはあまり知られていません。彼もまた、テンプレート療法でかみ合わせを変え、身体能力の向上をはかることにチャレンジした1人です。職業病ともいえる腰痛と前向きに戦いながら、結果を出し続けたことは、一流のアスリートに相応しい、素晴らしい野球人生だったと思います。

 テンプレート療法は、ただ単にかみ合わせを変えるという歯科の範囲内にとどまるのではなく、脳神経を介しての全身の機能との関連性を科学的に追求解明しようというところまで研究が進んできました。「歯科から一般医療への貢献」「医学を基本とした歯科医学」「脳神経歯科学」といったように、「包括的医療」の一端を担うものとして、テンプレート療法がみな様の健康の維持や、いきいきと人生を送って頂くための、基本的な身体の維持に役に立つことを信じてやみません。


PRP Platelet Rich Plasma(多血小板血漿)とは?

自己の血液を特別な方法で分離し、血液成分の中でも良く傷を治す成分(主にPDGF、TFF-β、IGF-機EGF等の成長因子)を濃縮し、その一部分を手術時に用いる手法です。
近年、再生医療の研究が進む中、本法の術式が確立され、創傷治癒の促進、止血効果、組織再生能、術後の疼痛軽減を目的に用いており、特に欧米では整形外科や、皮膚科領域においても広く臨床応用されています。
この手法はご自身の血液をその場で採取し用いるため、極めて安全かつ効率的に良好な結果の得られる手法です。

では、どのような効果が実際の歯科領域で得られるかと言いますと、外科的術式のすべてに良い結果が得られます。
具体的には、抜歯、歯周外科、インプラント手術、GBR、骨移植、サイナスリフト等に応用する事により術後の疼痛、腫脹を最小限にし、通常よりも早期の治癒が期待
できます。
特に、GBR、骨移植、サイナスリフト等の骨を造る処置においてその効果は大きいと思われます。
通常、骨移植サイナスリフトを行うと骨が出来るまで6ヶ月間必要と言われておりましたが4ヶ月程度で出来上がります。
また骨移植の困難な症例に応用すると成功率を高くすることが可能です。

ばば歯科クリニックでは、インプラント治療、歯周再生療法PRPを用いています。


運動神経と咬み合わせの関係

よく「あの人は、運動神経が良いね」と言いますが、この運動神経とは何でしょうか?

速く走り、高く飛び、強い力、に俊敏な動き、これらの体を動かす動力は、筋肉です。
そしてこの筋肉を収縮させるのが、運動神経です。

運動神経には、アルファ運動神経とガンマ運動神経の2種類があります。
このふたつの運動神経が、筋肉を収縮させることによって手や足が動きます。

さて、「かみ合わせ」と、どの様な関係があるのでしょうか?
歯を咬むときには、アゴが動きます。
そしてこのアゴを動かす筋肉のことを咀嚼筋といいます。
この咀嚼筋には大腿の筋肉とほぼ同じ数の筋肉のセンサーがあります。

もし虫歯を放置したり、歯を抜いたままにしていると、かみ合わせが低くなります。すると咀嚼筋が短くなって、咀嚼筋のセンサーが過剰に興奮します、このことが中枢神経に影響して、γ運動神経が全身に出力され、収縮させたくない筋肉まで収縮して全身の筋肉まで影響がでてしまいます。
つまり歯を喰いしばれば喰いしばる程、体の動きが悪くなってしまいます。

イチロー選手のようなトップアスリートになるためには、歯のかみ合わせがとても重要になります。もちろん一般の人こそ歯のかみ合わせは、健康の重要な要素のひとつです。

当院では、プロスポーツ選手からアマチュア選手まで、精密な検査を行い、
運動能力向上の為の咬み合せ治療を行っています。



アスリートのアゴについて
 競技種目によって体形や筋肉の発達仕方が異なるのは、当然ですが、顔の形やアゴの発達にも違いがあります。 例えば、重量挙げや、柔道、レスリング等、力や瞬発力を要求される種目は、がっちりとした、角張った顔、いわゆるエラが張って下アゴが大きな選手が多く目に付きます。(もちろん例外の選手もいます)
なぜでしょうか?
通常、一般人の咬む力は、60kgと言われています。その60kgにテコの作用が働いて頭を支える為に後頸筋(肩から首の後ろにある筋肉)は180kgの力で支えます。それに加えて、頭の重さが約10kgとすると、合計250kgもの力が頚椎(首の骨)にかかります。
さてトップアスリートの場合は、この何倍もの力がかかる事は容易に想像がつきますね。
当然良く発達したアゴが必要になります。そして、その強いアゴの力は丈夫な歯と首の骨が支えているのです。
さあ今日から選手のアゴにも注目してみましょう。
きっと面白い発見がありますよ。